「低用量ピルを飲むと太るのでは?」と心配している方、それ実は勘違いなんです!
今回は低用量ピルを飲むと太ると思われる理由と、低用量ピル服用歴10年以上の私の体験談を紹介します。
服用を始めたきっかけや服用中に体験したことなど、包み隠さずお話ししたいと思います!
ピル処方クリニック紹介所編集部
松永千絵
生理が始まった頃から生理痛に悩み、30代半ばで低用量ピル(ヤーズ配合錠)服用を開始。ピルを服用して以来、生理の悩みから解放される。
ピル服用歴10年以上の実体験を元にピル処方クリニック選びに悩んでいる方のお手伝いが出来れば幸いです。
>>>ピル服用歴10年以上の私の体験談はコチラ
低用量ピルで太るは勘違い?!その理由を紹介
「低用量ピルを飲むと太るのでは?」という体重増加を心配する声を耳にしたことがあります。
実際、低用量ピルの服用を検討しているけど、太るなら飲みたくないと考える人も多いのではないでしょうか?
ずばり、低用量ピルを飲むと太るは勘違いです!!(低用量ピルと体重増加との因果関係は立証されていません。)
では何故、「ピル=太る」というイメージがあるのでしょうか?その理由は2つです。
- 保水作用によるむくみ
- 食欲増進による食べ過ぎ
一つ一つ解説していきます。
保水作用によるむくみ
低用量ピルに配合されている黄体ホルモンには体内に水分を溜めやすくする作用があり、むくみの症状が起きやすくなります。
この「むくみ」のせいで、体重はあまり増えていなくても「太った」ように感じてしまうことがあります。
低用量ピルを服用し副作用によってむくみが生じた場合でも、1ヶ月~3ヶ月ほど服用を継続すると治まっていくケースが一般的です。
食欲増進による食べ過ぎ
低用量ピルに含まれる黄体ホルモンの1つ「レボノルゲストレル」が食欲増進の作用があるとされています。
この作用により食欲が増し、食べ過ぎてしまい体重増加へとつながります。
低用量ピル服用開始から食欲増進が落ち着くまで1ヶ月~2ヶ月ほどと言われています。その間食べ過ぎないように心掛けましょう。
低用量ピルを飲んでも太らない自分で出来る対策
低用量ピルを飲んでも太らない為に自分で出来る対策があります。
それは、「むくみ」と「食欲増進」の副作用に気を付ける事!
むくみ対策 |
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食欲増進対策 |
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低用量ピルを飲んで太りたくない人は、ぜひこれらの対策を試してみて下さい。
ちなみに、低用量ピル服用歴10年以上の私の経験では、低用量ピルのせいで太ったことはありません。
これらの副作用があると知った上で服用を開始したので、食べ過ぎに注意したりこまめな運動を心掛けてきました。
低用量ピル服用歴10年以上の私の体験談
ここからは低用量ピル服用歴10年以上の私の体験談を紹介します。
まずは、私が低用量ピル(ヤーズ配合錠)の服用を始めたきっかけからお話しします。
実は、35歳からヤーズ配合錠を服用し始めて、服用歴10年以上になります。
ちょっと長話になりますが、私が「ヤーズ配合錠」にたどり着くまでの道のりを聞いて(読んで)頂ければ嬉しいです。
生理痛は我慢するしかないと思っていました
生理が始まったのは小6の夏休みが終わる頃。
生理が始まった頃から生理痛がありましたが、酷くなったのは高校生の時でした。
親に相談しても、私の親は生理痛になったことがほとんどなくまったく理解してもらえませんでした。
「麻酔が効かなくなる」「本当の病気の時に薬が効かなくなる」などと言った訳のわからない理由で鎮痛剤の服用もさせてもらえませんでした。
私も「そうなのかな?」と、鎮痛剤を服用せず耐えるしかないと思っていました。
生理痛が辛い時は鎮痛剤を服用しても良い!
大学生になると益々生理痛は酷くなり、痛みに耐えられず倒れたり、嘔吐することもありました。
そんな状況を目の当たりにした親はやっと私の生理痛の酷さを理解し、鎮痛剤の服用を認めてくれました。
婦人科も受診し、痛い時は我慢しないで早めに鎮痛剤を服用するようにとロキソニンをたっぷり処方されました。
その時初めて「生理痛は我慢しなくても良い」「痛い時は鎮痛剤を服用しても良いんだ!」と目が覚めた思いでした!
生理痛の原因は子宮筋腫だった!
鎮痛剤を服用しながら生理痛との付き合いを続けてきましたが、30代になり婦人科検診で子宮筋腫を指摘され、生理痛の酷さや出血が多いのはそのせいだったとわかりました。
半年に1回ペースで子宮筋腫の経過観察を勧められていたにもかかわらず、仕事の忙しさにかまけて1年ほど検査をサボってしましました。
その間私の子宮筋腫はだいぶ育ってしまい、手術で子宮筋腫を切除することになりました。
(筋腫のみを取り除く「筋腫核出術」を33歳で経験しました。)
子宮筋腫を取っても生理痛はよくならない?!
「筋腫を取り除いたのだから生理痛も軽くなるだろう!」とつらい手術の体験から前向きな日々を過ごしてきました。
ところが、生理痛は一向によくならず…「話が違う!」とまで思っていました。
そんな時、同じく生理痛で悩んでいる人から「ピルを飲んだら生理痛が良くなった!」と耳にしました。
これは試すしかない!と最寄りの婦人科へ行くことにしました。
ピルはすぐには処方されない!
婦人科では、
- 生理痛が酷いのでピルの服用を希望している
- 子宮筋腫の手術を受けている
- 子宮筋腫を取り除いたのに生理痛がよくならない
など希望や症状を伝えました。
一通り問診された後、子宮頸がん検査と子宮エコ―検査を受けました。
エコー検査中、卵巣の腫れを指摘され「チョコレート嚢胞」の疑いがあるかもしれないと告げられました。
「生理痛を緩和する為ピルが飲みたかっただけなのに…」
日を改めてMRI検査を受ける事になりました。
検査の結果、チョコレート嚢胞の疑いも晴れ、子宮頸がんも問題ないという事でピルを服用しても良いとのお墨付きをもらいました!
しかも保険が適用される「ヤーズ配合錠」服用の許可が下りました!
(実は当時、35歳だったのでギリギリセーフでした)
低用量ピルを服用して良かったこと
低用量ピル「ヤーズ配合錠」服用歴10年以上の私の良い口コミを実体験も併せてご紹介します!
生理痛がだいぶ楽になった!
とにかく生理痛が酷かったので、生理が来るととても憂鬱でした。
私の生理痛の症状は
- 下腹部を締め付けるような痛み
- 腰痛
- 頭痛
- 身体全体が重い・だるい
- ボーっとする
特に初日から3日目は酷かったです。
辛くて耐えられない時は寝込むこともありました。
仕事を休むこともしょっちゅうでした(有給休暇は生理痛の為にあるものと言う具合でした)
そんな症状が「ヤーズ配合錠」を服用し始めてからだいぶ軽減されました。
生理痛で仕事を休むこともなくなり、同僚からも「あんなに辛そうだったのにだいぶ楽になったみたいだね!」と言われるようになりました。
生理が軽くなった!
私の場合、「ヤーズ配合錠」を服用する前は、生理は7日間ありました。
しかも出血量が多く、昼間でも夜用のナプキンが欠かせませんでした。
レバーのようなドロッとした塊もしょっちゅう出て不快でした。
就寝中は後ろ漏れが気になり何度も起きたり、パジャマやシーツを汚すこともありました。
ですが、「ヤーズ配合錠」を服用し始めてから生理が軽くなりました。
出血量もかなり減り、生理の期間も5日ほどです。
ナプキンも普通サイズで問題ありません。(2日目の夜だけ夜用ナプキンを使っています)
生理が軽くなったお陰で、生理中でも出血をそこまで気にせず過ごせるようになりました!
生理のタイミングがわかり予定が立てやすくなった!
「ヤーズ配合錠」の服用を始めてから生理になるタイミングを把握できるようになりました。
「ヤーズ配合錠」は1シート28錠のうち4錠はプラセボ(偽薬)です。
このプラセボ服用期間に生理が始まります。
なので「ヤーズ配合錠」を毎日欠かさず服用していれば、28日周期でずれることなく生理が来ます。
いつ生理が来るか把握できるので、イベントや旅行など予定が立てやすくなりました。
婦人科検診をサボらなくなった
健康診断は1年に1回必ず受けるようにしていますが、婦人科検診ってよっぽどのことがない限り気が進まないですよね…
ですが、「ヤーズ配合錠」を服用し続ける為には、婦人科検診は欠かせません。
- 子宮頸がん検査
- 子宮エコー検査
- 乳腺外科受診(乳がん検診)
これらを1年に1回必ず受けなければなりません。
また「ヤーズ配合錠」を服用すると血栓症のリスクがある為、血液検査も半年に1回受けています。
お陰で、婦人科検診をサボることがなくなりました。
健康管理を意識するようになった
「ヤーズ配合錠」を服用し続ける為には、定期検査を受けなければなりません。
その検査で問題があった場合、服用を止めなければなりません。
特に血栓症のリスクがあるので、血液検査の数値は厳しくチェックされます。
なので、食生活を見直したり、適度な運動をするなど健康管理を意識するようになりました。
「ヤーズ配合錠」を服用しているお陰で生理痛がだいぶ楽になっているのだから、なるべく服用しても問題ない健康状態にしておきたいと言う気持ちが大きくなりました。
低用量ピルを服用して悪かったこと
低用量ピル「ヤーズ配合錠」服用歴10年以上の私の悪い口コミを実体験も併せてご紹介します!
副作用があった
「ヤーズ配合錠」をはじめ低用量ピルの副作用としてよく挙げられるのは
- 頭痛
- 軽い吐き気
- 軽い出血
- 血栓症
などがあります。
私の場合、10年以上服用していますが飲み始めの頃から特に目立った副作用はありませんでした。
ただ元々なかった肝斑(かんぱん)が発生するようになりました。
肝斑は、両頬の左右対称にできる薄茶色のシミで、主な原因は女性ホルモンの乱れです。
更年期にさしかかって女性ホルモンバランスが崩れがちな30代後半から50歳位の女性にできやすいとされています。
また、妊娠中やピルの使用によってホルモンバランスに変化があったときに発生することもあります。引用:エスエス製薬
肝斑(かんぱん)は「ヤーズ配合錠」に限らず、ピルの服用により生じる副作用のようです。
化粧である程度は誤魔化せますが、やや目立つので気になります。
通院するのが面倒くさい
「ヤーズ配合錠」だけでなく低用量ピルは継続的に服用しなければ効果が得られません。ピルを処方してもらう為、定期的に通院する必要があります。
私の場合、検査とピルの処方で年に6回は婦人科を受診しています。
毎回予約を取って病院に行っていますが、予約の時間になっても呼ばれずだいぶ待たされます。(医師の診察は秒で終わるのにその後の薬の処方と会計でまた待たされ…)
休日を利用して通院しているのですが、病院の日は半日つぶれてしまいます。
今はオンライン診療で自分に合ったピルを処方してもらえます。当時オンラインクリニックがあったなら迷わず利用していたでしょう。
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低用量ピルは何歳まで服用できる?アラフィフの私の現在について
「低用量ピルって何歳まで服用できるの?」と気になっている方の為に、アラフィフの私の現在の低用量ピル服用状況を紹介します。
年齢 | 服用中のピル |
35歳~46歳 | ヤーズ配合錠 |
46歳~47歳 | ドロエチ配合錠 |
47歳~現在 | ジエノゲスト錠1mg |
35歳から「ヤーズ配合錠」の服用を開始し、10年以上定期検査をしながら問題なく服用を継続。
途中、「ヤーズ配合錠」のジェネリック「ドロエチ配合錠」の服用に切り替えました。(担当医がジェネリックの方が安くなると勧めてくれました。)
そしてもうすぐ48歳になるタイミングで、「ジエノゲスト錠1mg」に切り替えました。
低用量ピルから「ジエノゲスト錠1mg」に切り替えた理由
低用量ピルの副作用のリスクは加齢とともに高まります。特に気を付けたいのは血栓症です。
私は担当医から50歳になる前には低用量ピルの服用を止めた方が良いと言われていました。
とは言え、月経困難症は続いており、子宮筋腫や子宮内膜症の症状もあるので、それらの予防・改善の為、低用量ピルより副作用のリスクが少ない「ジエノゲスト錠1mg」に切り替える事になりました。
ちなみに「ジエノゲスト錠1mg」も定期検査を受けながら服用を継続していきます。服用を止めるタイミングは生理が終わるまでと担当医から言われています。
【参考文献】
- メデリピル「ピルで太るのは本当?理由は?太らない対策」
- スマルナ「低用量ピルを服用すると太りませんか?」